ガイドエラー対策
オートガイドにおけるガイドエラーの原因と対策についてまとめる。
- 撮影用鏡筒のアリミゾ・アリガタを44mm幅から80mm幅に変更
- ガイド鏡筒のカメラを鏡筒を固定しているアリガタに固定する
- ガイド鏡筒のマウントを低重心ガイドマウントからテレスコ工作工房さんのオリジナル新型微動雲台TK-ALZM2に変更
- TK-ALZM2の運用性から高度軸及び方位軸のロックネジをクランプレバーに変更
1.は観測用鏡筒の重みで撓む原因に対する対策で、まだ客観的なデータを取得して効果は確認していないので不要かもしれない、しかし微動雲台を外してもガイドエラーは残っているのでこの部分を対策するときに考えよう。
2.は重力方向が変化することによるガイド用鏡筒に取り付けてあるカメラの重みでドローチューブが撓む原因に対する対策で、まだ客観的なデータを取得して効果は確認していないが、この接眼部でドローチューブがこれだけ伸びているので必要と考えている。
3.は取得データから明らかである。低重心ガイドマウントは摺動部に対しロックする機構が欠如していることが原因で対策のしようがなく、ガイドマウントには不敵と言わざるをえない。対策としては微動雲台を変更することしか考えられない。
4.は取得データから高度軸方向はオリジナルのネジではロックが甘いので金属製平ワッシャー+クランプレバーに変更する必要がある。方位軸方向についてはオリジナルのロックネジが六角穴付き止めネジであり、運用性を考えてクランプレバーに変更がいいと思う。
取得データ
使用鏡筒 | 最大方向のガイドエラー | ガイドエラー方向 |
---|---|---|
BLANCA -115EDT |
![]() |
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μ-210 | ![]() |
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条件 | μ-210 ガイドエラー[秒/h] |
BLANCA-115EDT ガイドエラー[秒/h] |
---|---|---|
ダブルロックアリミゾ+低重心ガイドマウント | 73.8 | 70.92 |
ダブルロックアリミゾ | 39.96 | 15.12 |
シングルロックアリミゾ | 16.2 | 18.36 |
シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2 | 27.36 | 19.44 |
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