初めての遠征

ベランダ撮影から飛び出し、望遠鏡を担いでの遠征は初めてである。
そのため、昨年機材を揃えていました。
新しく、赤道儀を新調セレストロンのAdvanced VXである。1万円キャッシュバックキャンペーンに背中を押された形になった。
少し変な現象も発生し、交換で正常になった。
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ベランダで、試験撮影をしていたが、オートガイドが、なかなか上手く動いてくれない。
キャリブレーションを失敗するのである。
パラメータをいじりながら格闘し、成果があったパラメータがアンチバックラッシュ設定値である。単位が良くわからないが60を設定することでキャリブレーションをするようになった。
次に、小さく持ち運びに便利なパソコンの購入を計画。いろいろ検討をしたが、Windowsタブレットにした。ステライメージで望遠鏡コントロールするにはマウスが必須である。
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CPU:Atom Z3735F 1.33GHz(1.83GHz)
RAM:2GByte
ストレージ:32GByte eMMC
その他、GPS,加速度センサーが付いているので現地の緯度経度がわかる。
RAMが少ないのが気になるが、Windowsタブレットはほとんどがこのサイズである。
インストールしたソフトは、ステラナビゲーター9・BackyardEOS3・PHD Guiding2・FireCapture・GPS動作テスター(緯度経度表示用)などである。
内蔵ストレージが半分以上消費し、残りが12GByteであるため、撮影したファイルの保存用に外部ストレージに64GByteのmicroSDを挿入した。
読み出し速度は、内蔵ストレージが150MByte/secであるにもかかわらず、90GByte/secとあったmicroSDが、21GByte/secしか出なかった。


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動画を撮らなければ大丈夫でしょう。
心配したRAM容量であるが、ステラナビゲーター9・BackyardEOS3とPHD Guiding2を同時に立ち上げたが問題なく作動している。

準備が整ったので、初の遠征にでかけた。
極軸望遠鏡がないので、望遠鏡で北極星に合わせ後はツースターアライメント+追加を今回のターゲットに近いリゲルを選んだ。
馬頭星雲の本日の結果は以下である。ベランダとは大違いである。フラット補正もなんとか出来たがゴーストをどうしよう(次回フィルター無し改造カメラで撮ってみよう)。
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【撮影データ】
主  鏡:BLANCA115EDT+0.6xレデューサー
ガイド鏡:60mmF4+ASI120MM+PHD Guideing2
赤道儀 :Advanced VX
カメラ :EOS KissX4(新改造)、iso1600、露出6分X10枚
画像処理:ダーク・フラット補正、SI7による自動コンポジット&レベル補正他
撮影場所:戸田峠

撮影中は、車の助手席に座り前にタブレットを立てかけて監視していたが、PHD2の画面で赤緯がハンチングを起こしている。パラメータをイジルが復旧せず、一度止めて再度ガイドすると正常に戻ることがある。
最終的な設定はいかである。
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この設定でだいぶ落ち着いたが、まれにハンチングを起こす。この赤道儀はかなりじゃじゃ馬である。
車から出ると風が吹いている。ハンチングの原因は風?
次回はアンチバックラッシュの設定と赤道儀のバランスを崩し常にギアにトルクをかけるなどを変化させながら手懐けていこうと思う。

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