Star Adventurer(スカイメモS)極軸合わせ

テレスコ工作工房さんのTK-ALZM2微動雲台の修理が上がってきた。取り付けの3/8→1/4変換アダプターを乱暴に締めたため壊してしまったのである(変換アダプターの上部が無くなっている)。しかし、無償で修理をしていただき加えてイモネジをプランジャーネジに交換していただき感謝感激です。IMG_5606
今日はStar Adventurerの極軸合わせの前段階としてレチクルの校正を私の理解した方法で行う。

  1. 子午線インジケータ環固定ネジを緩める
  2. TK-ALZM2を水平にする
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  3. 日付目盛環の10月31日を日付目盛環の0時に合わせる(31日の月と30日の月が全く同様に目盛が刻まれている、いい加減だな!ビクセンの目盛は31日の部分は広く目盛が刻まれている)
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  4. 垂直の構造物を見つけレチクルの垂直線を合わせる。今回垂直が見つからなくTK-ALZM2で垂直に上下させ垂直近い構造物に対するズレを考慮し合わせる。(TK-ALZM2の精度を信頼する)
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  5. この状態で、子午線インジケータ環を子午線目盛の0に合わせる
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  6. ステップ3からステップ5を繰り返す
  7. 合ったところで子午線インジケータ環固定ネジを締める、これでレチクルの校正は完了で以下観測値に合わせて子午線補正値を設定し日時・時刻を合わせれば良い
  8. 三島に補正するには、139度であるからローカルタイム(JST)の基準子午線と観測値の差4度を補正する。
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  9. 日付目盛環と時刻目盛環を合わせ、レチクルの6時に北極星を合わせれば極軸合わせ終了

Star Adventrer購入に合わせて三脚もK-ASTECさんから購入した。カメラ用三脚では不安が合ったからだ。全体像が以下だが三脚の高さが60cm程度しかないため極軸望遠鏡を覗くのが大変です。アングルファイダーを付ける予定でアダプターをしばたさんに発注した
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バランスウェイトが必要かな?ホイールギヤに負担を掛けるよな、でもスカイメモS用は7月の予約を今やっているので入手にかなりの時間が掛かるな。インチネジではなくM8のネジ穴か....

追記
夜20時に極軸を合わせ、21時までにレチクルの6時にピッタリと北極星がついて回るのを確認した。明日晴れれば暗い場所に行きカメラを繋げて撮影をしてみよう。

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Star Adventurer(スカイメモS)購入

CP+2015でスカイメモSを見て欲しくなり、ケンコートキナーのページをウォッチしていたが中々発表されなかった。しびれを切らし個人輸入することにした。在庫のある店(ADORAMA)を探し、微動台座&アリガタプレートとセット品を購入した。価格は$339+送料$61.3+税金¥1900と送料がなければ格安である。日本で買うと¥35130+10510(KYOEI)であり円安のこの時期では高くなる。
4月9日に発注したすぐ後に4月21日発売とKYOEIでコマーシャルしていることが分かり(メーカホームページではまだ発表はない)悔やんだ。しかし、4月9日に発注し4月16日に受領でき、日本では予約者で在庫がなくなり、今日現在入荷待ちの状態である事を考えると正解であった。
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作動確認を行うことにした。
電源は、USB或いは単3電池4本(ニッケル水素も可能)となっており、取りあえずUSBで供給した。
ロータリSWを星に合わせると薄らと電源が入ったことを告げるランプが点灯した。矢印ボタンを押しても、12Xに切り替えても、手で触れば微妙な動きもわかると思い触ったが動いている気配がない。不良品かと思い焦ったが耳を近づけるとモーター音が聞こえる。矢印ボタンを押すと音が変わるので動いていそうだと分かり1時間ほど作動させると回転していることが目でも確認でき安心した。

次に微動台座であるが、自由に粗動でき、つまみを使えば微動もできる。ロックが付いているので固定もできる。特に問題なし。

次に明視野装置にボタン電池を入れスイッチを回すがLEDが光らない。電池の+極とケースの接触不良とわかる。ケースの塗装が厚く真ん中の金属露出部分が凹んでいるので紙やすりで回りの塗装を剥ぐとLEDが光るようになった。
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これで、何とか機材は作動することが分かり一安心。
次は、極軸合わせである。これまで北極星が見えないベランダでしか赤道儀を使っていなかったため極軸望遠鏡で合わせたことがなく苦労した。原理が分からなくネットで勉強したり物を触ったり、マニュアルを読んだりと時間がかかり、英語が不得意な私的には、スカイメモSの取説がダウンロードできないか期待したが公開されなかった。
以下のことが分かったことで今日やっと解決した。

  1. 子午線インジケータ輪も固定ねじを緩めると独自に動かせる(受領時に固定ねじが緩んでいてレチクルとこのインジケータがずれていた)ことでレチクルの位置校正を行える原理が分かった
  2. 日付目盛輪がRA軸と別々に動かすことができるとこと(日付目盛輪とRA軸は結構強く繋がって別々に動くとは気が付かなかった)
  3. ローカルタイムを利用することでローカルタイムの基準の子午線との差分のみ補正すればよいこと

次の問題はレチクルをどのようにして合わせるかである。マニュアルでは図の様なパターンに合わせるように回転しなさいとあるが目で見て合わせることは困難であると思う。レチクルの水平線を遠くの水平の構造物に合わせるか、垂直線を遠くの垂直の構造物に合わせるしかないと思う。
取りあえず合わせて、晴れた日に確認してみよう。

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