ASI185MC-Cool購入(その2)

問題2:カメラを接続すると他のUSB機器が一旦接続が解除される
セルフ電源型のUSBハブを購入し確認すると他のUSB機器が解除されないことがわかった。消費電流も70mAと問題なさそうに思う。別の理由で解除されるハブとされないハブがあるのか?
IMG_6783
セルフ電源型のUSBハブを探しているときいUSB機器の電流と電圧が図れる機器があったのでこれも購入した。
ついでに、IOデータのBDドライブをつなげてみた。つなげた時は100~30mAであったがデータを読み込み最大値を見ると990mAも流れていた。平均的には350mAであるが、規格を超えている。
IMG_6786(PAは最大電流表示)

追加の問題が発生
問題5:スリープ状態から復帰すると画面がモザイク模様の表示になる
IMG_6778
とりあえずスリープしない設定にする。

晴れ間があったので木星を撮ってみた。雲が出てきたこともあり、高度の低い時間帯の撮影となった。光学系を換えたことでF値は38となるが、50FPSで撮ってもGainは380で取れる。感度がいい!!
カラーカメラで撮ると、高度が低いと大気食分散による色ずれがよく見える。大気食分散補正器を使えば良かった。
2015-12-19-1729_2-RGB_g4_ap24
μ-210+2xビッグバロー 合成FL=8000 F=38(FireCapture指示値)
2分×50fps(17:30~17:32UTC)
カメラ:ASI185MC-Cool(12bit)Gain=380
フィルター:Baader Lフィルター
Sx Filter wheel(StarlightXpress)
FireCapture:V2.5
AutoStakkert!2:V2.3.0.21
RegiStax6:V6.1.0.8

当初の目的であった、感度とフレーム数が多く取れるカメラの導入は、やっと果たしたが今回はあまりいい成果にはならなかった。これから木星が近づき、高度が高い時にどの程度成果がでるか楽しみである。

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ASI185MC-Cool購入

木星・土星を撮影するにあたり、感度とフレーム数が多く取れるUSB3のカメラで撮影したくなり、検討しASI224MCを候補にあげていた。
Webを見ると冷却機能が付いたカメラが発売されるとのこと、特に木星・土星撮影には冷却機能が必要な訳はないのであるが、ASI185MC-Coolをポチった。
ASI224MCに比較すると感度・ノイズについて僅かに悪いが、冷却機能があることから、今後の惑星以外を視野にCMOSの大きなASI185MCを選んだ。

となると、撮影用に使っているパソコンは中古で1万円以下で購入したノートPCでUSB2しか付いていないのでパソコンも新調しないといけない。
悩んだ末、DELLのInspiron 15 7000シリーズにした。LCDが15.6インチFULL-HD、CPUが6世代Core I7-6700HQでそこそこ安かったためだ。最後までドスブイパラダイスのPCと迷った。

しかし、この選択が購入後問題を起こした。
問題1:ASI120MMが認識をするが正常に作動しない
画像が、時々表示されるが、殆ど表示が更新されない。カメラが出していないのか、PCが受け取っていないのかよくわからない。なんとなくUSBマウスを動かすと更新したり、USBメモリーをアクセスすると更新したりする。
カメラの購入先に問い合わせるもZWOからそのような例は無く再現できないとある。ASI185MC-Coolが作動するか心配になる。
DELLに問い合わせても問題解決とならない。その後ASI185MC-Coolでは問題なく作動した冷却機能はこれから確認予定。
問題2:カメラを接続すると他のUSB機器が一旦接続が解除される
このパソコンのUSBコネクタは3個付いており左側面に2個、右側面に1個付いているが、右側の1個はどこにも干渉しないし、されない。
しかし、左の2個は干渉することがある。USBメモリーを刺しておいて、ASI120MMを接続すると、USBメモリーが一旦解除しすぐに接続される。しかし、DMK21AU618ではUSBメモリーが接続解除されることがない。
原因は、バスパワーが弱そうである。ASI185MCでは発生したりしなかったい、BDドライブは発生する。加えて、USB3ハブを間にかませても発生することからもそうであると思う。外付け電源が接続できるUSBハブが有れば確信できるが持っていない。右側のコネクタにUSBハブを接続して試験をすると、いくらか良いが発生する。
問題3:チップセットドライバがインストール出来ない
ASI120MMが正常に動くWindows10PCのデバイスを見るとUSB2用のチップセットドライバーがインストールされているので、よく考えずにDELLからダウンロードしインストールするが不明のエラーでインストールできなかった。
結果的にはそのチップセットドライバーは同じバージョンのものがすでにインストールされていたのでインストールする必要はなかったが、不明のエラーでインストールできない原因はDELLも未だにわからない
問題4:ASCOMPlatformがインストール出来ない
ASCOMPlatform6.1SP1をインストールするとエラーでインストールできなかった。ネットで調べるとWindows10でインストール出来ない人がいるようで、解決策は見つからなかった。
ASCOMはメインテナンスされているのだろうか、Windows10をサポートしていないのかASCOMのWebを覗くと6.2にアップされていたので期待してインストールするも同じ症状であった。
しかし、エラーを見ると.NET Framework3.5をインストールするところでエラーが発生していたので、Microsoftからダウンロードしインストールした後にASCOMPlatformをインストールすると正常に完了した。
.NET Framework3.5は、https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=21からダウンロードできる。公開日を見ると2007年である古い!!!

まだ、完全に移行できていないが当初の目的に近づきつつある

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USBフィルターホイール

待っていたStarlightXpress社のUSBフィルターホイールが届いたので早速試験を行う。
付属のCDからソフトをインストールする、それでフィルターホイールとUSBで接続すると正常にドライバーがインストールされフィルターホイールが回転しだす。
フィルターディスクの位置を探しているようで、しばらくするとNo1フィルターの位置で停止した。
ソフトを起動しフィルター番号を指定するとその位置に回転し停止する。
apr
フィルターを装着しフィルターディスクを挿入するとき向きはどうする?しかし適当に挿入すればよいことがすぐわかった。フィルターディスクには3個の磁石の向きでコード化され、コントロール基板についているセンサーで読み取る仕掛けのようだ。
IMG_5025
IMG_5023
次にFireCaptureとつなげたいのでASCOMドライバーをダウンロードしインストールしFireCaptureの設定を行った。
FilterWheel設定でフィルターを登録しinitialize filterwheelをクリックしStarlight Xpress FilterWheelを選択しプロパティーはホイール数を7に設定した。focuserが付いていないのでFocus Offsetは0のままとする。
filterwheel
ascom0
ascom1
次にフィルターシーケンスを設定する。今回はR・G・Bとしフィルターを変えるときに3秒の待ち時間を設定した
firters
filters
最後に自動運転の確認を行う。
繰り返し回数とシーケンスを繰り返す時に3秒の待ち時間をいれた。これがないとR→GとG→Bに先に設定した3秒の待ち時間が入るがB→Rに入らない。
autorun
autorun
press to activate AutoRunをクリックすることで開始待ちになる。キャプチャー開始で今回は5回フィルターを変えながら撮影する。
前回確認したAutoguideと併用すると完全に自動で撮影ができ、加えてリモートデスクトップを使えば部屋の中で操作監視ができる。FireCaptureは素晴らしいソフトですね。(マニュアルでフィルターを変えるとき変わらないことがある?)
今日は曇っているので今度の土日あたりで確認しよう。

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Magic Lanternをインストール

BeagleBone Blackでインターバルタイマーを作ろうとLinux Androidを勉強を始めたが、Magic LanternというEOSカメラの追加機能用ファームウェア(非公式・自己責任)があることを知る。タイムラプス関連・ブラケット・設定の詳細調整など機能が多くまだ理解できていない部分が多い。とりあえずインターバルタイマー機能がカメラに内蔵できること、既存の正規ファームを丸ごと置き換えるのではなく既存部分をすべて残し起動時にMagicLanternをSDから追加する構造になっているのでリスク(カメラを壊す可能性があると脅し文句はある)は小さいと思いインストールすることにした。EOSkissX2はまだ対応していないが対応機種は随時増えているようです。
今回は、EOS kissX4にインストールガイドを参考に作業する。
(1) モードダイアルを”M”にする
IMG_4362
(2) 正規ファームウェアのバージョンを確認するEOS kissX4はVer.1.0.9である必要がある
IMG_4360
(3) カメラを初期化する
IMG_4373IMG_4363IMG_4364
(4) SDを物理フォーマットする
IMG_4365IMG_4366
(5) MagicLanternをダウンロードする
最新バージョンをダウンロードする。EOS kissX4は海外では550Dというモデルになっているのでそれを指定するとmagiclantern-Nightly.2014Oct07.550D109.zipがダウンロードされる。さらにV2.3もダウンロードする。
(6) (4)でフォーマットしたSDにV2.3をコピー
以下のように必要なファイル(ML,550D-109.fir,autoexec.bin)をコピーする
sd1
(7) V2.3のファームウェアでカメラファームにSDから追加ファームウェアを読めるファームウェアをインストールする
(6)で作成したSDをカメラにセットしてカメラの電源を入れ、ファームウェアの更新を行う。
IMG_4367IMG_4368
更新が終わると以下のメッセージが表示される。
IMG_4369
ファームウェアのバージョンを確認すると以下の表示がされる。
IMG_4370
(8) 最新のMagicLanternにする
SDに最新のファームウェア(magiclantern-Nightly.2014Oct07.550D109.zipの解凍内容)全てを上書きする。カメラでのインストール作業は不要である。
sd2
(9) バージョンを確認する
IMG_4371
カメラのごみ箱ボタンを押すと(メニューを解除し通常状態)以下のメッセージがでる
IMG_4372

これでインストール完了。
ごみ箱ボタンでMagicLanternメニューが出て、サブメニューのあるものはQボタンを押すことでサブメニューが出る。

インターバルタイマーの実験を行う。
ごみ箱ボタンを押し、ShootメニューのIntervalometerに設定する。
IMG_4376
Qボタンを押しサブメニューを設定する
IMG_4374
Qボタンを押しメインに戻りSETボタンを押し有効にする。
IMG_4377
ごみ箱で通常表示に戻すとIntervalometer:・・・と重ね書きされてしまう。
IMG_4375
half-shutterで5枚撮影できた。

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バローレンズ(パワーメイト)の倍率

惑星撮影にテレビューの2.5xパワーメイトを使用しているがもう少し拡大したいと思い検討していたところ、撮影された大きさが計算値に比べ小さいことに気付き調査してみた。
以下のようにパワーメイトから撮像面までの距離により倍率が変わることが分かった。(株式会社ジズコより)
PowermatePowerIncrease-w480
現在の構成は、以下の通りで100㎜以上は距離がある。
【μ-210】-【2.5xパワーメイト】-【フリップミラー】-【フィルターホイール】-【ASI120MM】
変更前の木星(2014/10/29)
2014-10-28-1814_1-RGB
そこで、構成を以下のように変更した。
【μ-210】-【フリップミラー】-【フィルターホイール】-【2.5xパワーメイト】-【ASI120MM】
変更後の木星(2014/11/15)
2014-11-14-2027_8-RGB
この画像から読み取りまとめると以下のようになり、メーカーのデータの通りパワーメイトの入れる場所により大きく変わることが分かった。

10月29日 11月15日
視直径[秒] 36.0 37.9
撮影直径[ピクセル] 231 324
焦点距離[mm] 4963 6612
バロー倍率 2.1 2.7

2.5倍以上となったのは、グラフのあたり面とは接眼スリーブの先端であり、接眼スリーブより短いT2アダプターに変更しているため距離がマイナスとなったためと思う。

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気ままに写真館