星雲・銀河の写真を取りはじめ、オートガイドに挑戦しましたが、ガイドエラーに悩まされ試行錯誤を繰り返しました。
これまでにやったこと
(1) アリミゾ・アリガタを44mmから80mmに変更
コスモ工房さんに製作していただいた。効果は未確認ですが、いい感じ
(2) カメラの質量でドローチューブが歪まないように固定する
データをとって原因を探ろうと以下の5種類のマウント方法でガイドエラー状況を観察した。
(1) ガイド鏡ダブルロックアリミゾ固定
微動マウントがないので使いづらいが基本データとして取る
(2) ガイド鏡ダブルロックアリミゾ+低重心ガイドマウント
以前この状態でガイドエラーが大きくかったので、ガイドマウントの摺動部に入っている樹脂性のワッシャーを外し増し締めする。摺動部に対するロック機構がないためこれ以上見込めない
(3) ガイド鏡シングルロックアリミゾ固定
低重心ガイドマウントの代わりの微動マウントの取り付けの関係でこのアリミゾを使う必要があり基礎データをとる
(4) ガイド鏡シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2
テレスコ工作工房さんで製作された微動雲台を使ってみる。かなり凝った作りになっていて、各軸粗動と微動ができロックも出来る構造になっているので期待できる
(5) ガイド鏡シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2増し締め
期待した性能が出ないので高度軸のロックを強固にする
高度軸のロックは黒い高度可変金具と赤い固定金具を間に樹脂製のワッシャーを挟んでつまみネジで締める構造を、金属製のワッシャーを挟んで六角穴ボルトで締める
試験方法は、BackyardEOSを使用しシャッタースピード120秒を30枚連続で取得しガイドエラー方向の最大方向に対しグラフにまとめる
望遠鏡:BLANCA-115EDT D=115 f=800
カメラ:EOSkissX4
ガイド鏡:GS-60S D=60 f=420
ガイド用カメラ:DMK21-AU618.AS
方式 |
毎時エラー角[秒/H] |
ガイド鏡ダブルロックアリミゾ固定 |
15.12 |
ガイド鏡ダブルロックアリミゾ+低重心ガイドマウント |
70.92 |
ガイド鏡シングルロックアリミゾ固定 |
18.36 |
ガイド鏡シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2 |
38.52 |
ガイド鏡シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2増し締め |
19.44 |
ガイド鏡シングルロックアリミゾ+TK-ALZM2増し締めで30分でガイドエラーが10秒以下(この望遠鏡とカメラで約10μm)に収まることができた。