今回の遠征は、Advanced VXのPHD2によるオートガイドがハンチングする問題の調査が主な目的です。
まずセッテイングです。今回手順を間違えたので整理する。
・三脚を水準器を使って水平を出す
・赤道儀、鏡筒などを載せ配線する
・極軸合わせは極軸望遠鏡がついていないので、望遠鏡で北極星が中心に来るよう調整。水平が出ているので高度は、ほぼ合っている。
・赤道儀の電源を投入する
・Windowsタブレットでステラナビゲータを立ち上げ赤道儀と接続し、北極星で同期をかける
・赤道儀の時刻などを合わせ、ツースターアライメントに入る
・最初に出てくる恒星でGOTOし、まだ恒星の位置を知らないのでステラナビゲータを見ながら合わせる
・結構近い場所に移動しておりファインダーを見ながら合わせ、オートガイド用の鏡筒のカメラを使用し詳細に合わせる
・ツースターが終わり、追加で今回のターゲットに近い恒星(今回はリゲル)を合わせる
・アライメント終了させると、少し時間をかけて計算し終わる
・最後にリゲルにステラナビゲータを同期かけ直す(不要かも)
・BackyardEOSを立ち上げ、鏡筒にバーティノフマスクを取り付け、リゲルでフォーカス調整
・ステラナビゲータでターゲット(今回はバラ星雲)を指定し導入する
・BackyardEOSに映し出される映像を元に構図を調整(かなり正確に導入されているのでカメラを回転するだけ)
・PHD2を立ち上げカメラ・マウントに接続
・キャリブレーションを行う。前回と違うとウォーニングが出るがそれを採用
・BackyardEOSで露出時間を露出オーバーにならない程度に試行錯誤(今回は300秒)
撮影はBackyardEOSに任せ、PHD2の画面に集中し監視していると早速ハンチングが発生、きっかけはDECの制御が+から-へ変化した時である。逆に-から+に変化した時にも発生する。
ハンチングが発生した後、DEC積極性を1にしてもまだハンチングが止まらない。僅かしか制御をかけていないのに大きく移動するのはなぜ?で気が付きアンチバックラッシュが大きすぎるのではと思い60から50に変更、かなり良くなるが制御の符号が変化した時にまだ暴れるので更に50から40へ変更する。ハンチングは全く発生しなくなるが、暴れが大きいのでもう少し観察する必要がある。
今回の結果、レデューサーのバックフォーカスを長く撮ったが、コマ収差がひどくなった。次回は短くしてみよう。
【撮影データ】
主 鏡:BLANCA115EDT+0.6xレデューサー
ガイド鏡:60mmF4+ASI120MM+PHD Guideing2
赤道儀 :Advanced VX
カメラ :EOS KissX4(新改造)、iso1600、露出5分X24枚
画像処理:ダーク・フラット補正、SI7による自動コンポジット&レベル補正他
撮影場所:戸田峠
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