5月2日の土星

光学系を2Xビッグバローから2.5Xパワーメイトに変更するが、ピントが合わなくパワーメイトの前を短い構成に、すなわちカメラの直前にパワーメイトを置きたい(実質3倍程度に倍率が上がるため)がμ-210のバックフォーカスが足りない。そこでμ-210 → フリップミラー → パワーメイト → 大気色分散補正 → フィルターホイール → カメラに変更する(昨日はビッグバロー → フリップミラー → 大気色分散補正 → フィルターホイール → カメラ)
これで、実質倍率が4倍から3倍に落ちるが、FLはFire Captureが6800mm程度と計算からF=32.4(昨日は45.7)と明るくなった。
撮影は22時13分から25時36分の約3時間半全自動で撮影を行ったので途中の状態は確認していないが、開始直後は雲の影響かカラーバランスがずれていた(R/G/B別々の時刻に撮影しているので雲により色ごとに輝度が変化する)。また、L画像は開始から2/3はカッシーニの隙間が開いていたが後半は良くなかった。これは大気色分散補正の補正角と補正方向(大気色分散補正器の鉛直方向が変化することによる)がズレていくからと思われる。
しかし、昨日に対しFが明るくなった分SNRが上がり良くなった。まだまだ、勉強と実験と工夫が必要です。
今回は、R/G/B/IR/Lの5種類のフィルターで撮影したが以下はIRを使用していない。B画像が酷いため全体に影響を及ぼしている。大気色分散補正を入れたことで昨年よりL画像が綺麗になった。
2015-05-02-1441_6-R-LRGB
μ-210+2.5xパワーメイト 合成FL=6800(FireCapture) F=32.4
RGB:それぞれ2分×12.5fps(13:52~13:58UTC)
L:2分×33fps(14:00~10:02UTC)
カメラ:ASI120MM(12bit)
フィルター:Baader
Sx Filter wheel(StarlightXpress)
FireCapture:V2.3
AutoStakkert!2:V2.3.0.21
RegiStax6:V6.1.0.8
WinJUPOS:V10.1.10

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