SP赤道儀の改造(5)

シリアル回線が確保できたので同一ケースにINDIとOnStepを同居させるための次の実験。
電源を12Vから全ての基板に供給し発熱をみる。
12Vから5Vへの変換をDC-DCを使うことにする。DC-DCはOKI-78SR-5_1.5で入力が7-36V出力が5V-1.5Aで一寸心配である。ただし、INDI Server程度であれば行けると思われる。
カタログから、効率は90%程度、使用する電力の11%程DC-DCで熱になる。

電源を投入し、INDI(Raspberry pi3B)とASI-120MMとTEENSY3.2とDRV8825x2を作動させたがDC-DCを手で触った感じでは発熱は感じられない。
一番発熱しているのはRaspberry pi3BのCPUであるが、ほんのり程度で問題なさそう。
DRV8825は放熱器が付いているが不要

ケースに入った時の放熱を考えなければいけないが、とりあえずこれで行こう
次は基板であるが、すでに発注済み、入手は月末か。入手に時間がかかるので並行して実験をしているが、失敗しても基板が安いので作り変えればOK!

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SP赤道儀の改造(4)

SP赤道儀がOnStepで作動するようになったので、INDIにつなげてみる。
raspberry pi3にGPIO経由で接続したいので、raspberry pi3のシリアル通信について調べると動かすのが難しそうである。
キーワードとして以下が出てくる。
Bluetooth
enable_uart=1
core_freq=250
pi3-miniuart-bt
pi3-disable-bt
getty
どーもBluetoothが組み込まれたこととserial1のボーレート設定がcore_freqに依存することで複雑になったようだ。
とりあえず
/boot/config.txtの最後に以下の文を追加する

dtoverlay=pi3-miniuart-bt

/boot/cmdline.txtを以下の様にconsole=tty1のみに修正(既に修正されていた。INDI導入時にやったのかな?)

dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline rootwait quiet splash

gettyについては、以下をどこかのタイミングでやったがどのデバイスか分からない。両方やったが、とりあえずいいか

sudo systemctl stop serial-getty@ttyAMA0.service
sudo systemctl disable serial-getty@ttyAMA0.service
sudo systemctl stop serial-getty@ttyS0.service
sudo systemctl disable serial-getty@ttyS0.service

この設定後rebootしINDIのMountをLX200 OnStepで接続することができた。
USBシリアルを使わずにOnStepとINDIが繋がったので両方を1個のケースの中に入れることができそうである。

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INDIデバイス試験(10)

相変わらず、ZWOのカメラと格闘中。
根拠なく、いろんなことをやってみた。
本日、全てupdate、upgradeとバージョンアップし、露出時間は1秒でASI-120MMのみをLOCALで接続し確認をした。
(1) VirtualBox上のubuntu16.04 ・・・・ 正常に作動
(2) VirtualBox上のkubuntu16.04 ・・・・ 0.2秒程度で停止、3回リトライしアイドル状態にカメラの温度は更新している
(3) VirtualBox上のkubuntu16.04(INDI配布のekos.ovaによる) ・・・・ 接続エラー ドライバープロセスが落ちる
(4) RasPi ubuntuMATE16.04 ・・・・ 0.2秒程度で停止、リトライせずに固まる
と4者4様でした。正常に作動するパターンがあるのでソフトのバグではなく、同一人物が同じように設定しているので設定に問題があるとも思えない。
INDIのフォーラムで最新のライブラリを使っている人もいるようだったので、ASIのライブラリを最新にしようと思ったが、ライブラリーはスタティックにリンクされているようだ(libASICamera2.soがない)
また、ドライバーの中身を調べてみると以下の通りでした。ここで気になったのがlibindidriver.so.1のシェアードライブラリが無い、更にlibindidriver.soでソフトリンクしているがリンク先が無いリンクファイルのみがある。この付近の仕組みは良く分からないがエラーになっていないので使っていないのかな?

astro-pi:~$ file /usr/bin/indi_asi_ccd
/usr/bin/indi_asi_ccd: ELF 32-bit LSB executable, ARM, EABI5 version 1 (SYSV), dynamically linked, interpreter /lib/ld-linux-armhf.so.3, for GNU/Linux 3.2.0, BuildID[sha1]=aa4209d7dec97f1edad23136b9ccb8d6b7146ec7, stripped
astro-pi:~$ readelf -d /usr/bin/indi_asi_ccd

Dynamic section at offset 0x84ed8 contains 32 entries:
  Tag        Type                         Name/Value
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libindidriver.so.1]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libusb-1.0.so.0]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libpthread.so.0]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [librt.so.1]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libstdc++.so.6]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libm.so.6]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libgcc_s.so.1]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [libc.so.6]
 0x00000001 (NEEDED)                     Shared library: [ld-linux-armhf.so.3]
 0x0000000c (INIT)                       0x29d50
 0x0000000d (FINI)                       0x8509c
 0x00000019 (INIT_ARRAY)                 0xa3980
 0x0000001b (INIT_ARRAYSZ)               8 (bytes)
 0x0000001a (FINI_ARRAY)                 0xa3988
 0x0000001c (FINI_ARRAYSZ)               4 (bytes)
 0x6ffffef5 (GNU_HASH)                   0x101b4
 0x00000005 (STRTAB)                     0x1a91c
 0x00000006 (SYMTAB)                     0x1366c
 0x0000000a (STRSZ)                      57004 (bytes)
 0x0000000b (SYMENT)                     16 (bytes)
 0x00000015 (DEBUG)                      0x0
 0x00000003 (PLTGOT)                     0xa5000
 0x00000002 (PLTRELSZ)                   1496 (bytes)
 0x00000014 (PLTREL)                     REL
 0x00000017 (JMPREL)                     0x29778
 0x00000011 (REL)                        0x29730
 0x00000012 (RELSZ)                      72 (bytes)
 0x00000013 (RELENT)                     8 (bytes)
 0x6ffffffe (VERNEED)                    0x29620
 0x6fffffff (VERNEEDNUM)                 7
 0x6ffffff0 (VERSYM)                     0x287c8
 0x00000000 (NULL)                       0x0

コンパイル環境を整えコンパイルしてみよう

また、以前フィルターホイールがリセット掛かるのはUSB供給電源と思っていたがハブを介してもリセットが掛かるのでUSB電源ではなさそうである。

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INDIデバイス試験(9)

今日は、最初にのりきゅうさんにアドバイスを貰ったreinstallを実施、おかげさまでツールバーのアイコンが正常に表示できるようになりました。
その後updateを行ったがアイコンは正常

次はZWOのカメラ
アイコンが無くなったと同様にコケてるところがあるかもしれないと言うことでASI-120MMを接続し試験。
昨日と全く同じ症状である。
そこで、電源問題について試験をする。
RaspberryPIに供給している電源の問題と勘違いしていたが、RaspberryPIからUSB電源供給能力に問題ありそうで、それについて試験した。
電源付きのUSBハブを間に入れて同様の試験を実施。
一寸変化がありましたが、概ね同様の症状であった。
変化は、フィルターホイールが初期化しなくなったことである。RaspberryのUSB電源供給能力はあまり良くないと思ったほうが良さそうである。
indi_asi_ccdが、Sorry,Ubuntu 16.04 has experienced an internal error.のダイアログを出しお亡くなりになってました。
Problem Type : Crash
Title : indi_asi_ccd crashed with SIGSEGV

SIGSEGV何だろ、セグメンテーション・フォルトですか…

さて、少し進展?したが…フォーラムに書かれていたこととは少し違う症状であり、逆にオートガイドではあるが作動している(長時間でコケる)様です。
用途はオートガイドのため、そちらの試験をしてみようかな…. そろそろ、実際の星相手でないと進まないか

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ありゃ、KStarsが

最近出張や、個人的に出歩いていて、昨日久しぶりにINDIをさわった。
何時もの、アップデートを行いKStarsを立ち上げると、なんか画面が変?
よく見ると、ツールバーのアイコンが無くなっている。サーバー(RaspberryPi)についても同じ表示だった。
昨日のアップデートはautoremoveのコメントが出てきたのでそれを実施したが、何を消したか記録しなかった。
今日もアップデートし確認をした。

KStarsの表示は昨日と同じ

EKosを立ち上げると特に変化はなかった。
INDIも1.3から1.4に上がっているのでデバイスの確認を行ったが、解決している問題があるかと期待をしたが、逆に問題が増えてしまった。
デバイスドライバー自身のバージョン・インタフェースは変化していない。
ZWO_CCD(indi_asi_ccd)が作動しなくなった。
試験内容は、10秒、15秒、20秒各々10回のシーケンス

  • フィルターが所定のポジションに回転
  • 最初の1枚は1回空回りする(前回と同じ)
  • 2回空回りする(今回)
  • 3回目はExpose:0.23second leftで停止

シーケンスをAbortし、Disconnect、Stop INDI、INDI Web Managerでサーバを停止し、開始をするとServer Statusにindi_asi_ccdが2個出てくるので先程サーバを停止したが、ドライバーが落ちていないことを示しカメラから絵を待ち続けていると思われる。
プロセスを強制的に落とし、再度確認。
露出を1秒にしPreviewを行ってログを取ると撮ったデータの読み取りに失敗しているようです。

INFO    19.879252 sec   : Session log file /home/xxxx/.indi/logs/2017-03-05/indi_asi_ccd/indi_asi_ccd_01:00:45.log
DEBUG   48.280204 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   54.412770 sec   : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   54.513072 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   66.850290 sec   : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   66.950573 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
ERROR   76.990159 sec   : Exposure failed after 3 attempts.
DEBUG   76.999976 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   87.038833 sec   : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   87.139447 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   97.178315 sec   : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   97.278908 sec   : StartExposure->setexp : 1.000s
ERROR   107.319727 sec  : Exposure failed after 3 attempts.
DEBUG   107.333202 sec  : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   117.369200 sec  : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   117.469801 sec  : StartExposure->setexp : 1.000s
DEBUG   127.501358 sec  : ASIGetExpStatus failed (0). Restarting exposure...
DEBUG   127.601632 sec  : StartExposure->setexp : 1.000s
ERROR   137.642120 sec  : Exposure failed after 3 attempts.
INFO    209.386687 sec  : CCD is offline.

更に、RestartタイミングでSX_Wheelが初期化の動きを見せた(ホームポジションをサーチし移動する)。その後フィルターを変更することができなくなった。

INFO    34.079551 sec   : Session log file /home/xxxx/.indi/logs/2017-03-05/indi_sx_wheel/indi_sx_wheel_01:00:45.log
INFO    47.304861 sec   : Setting current filter to slot 2
DEBUG   47.309978 sec   : SendWheelMessage: hid_write( { 130, 0 } ) -> 2
DEBUG   47.310827 sec   : SendWheelMessage: hid_read() -> { 1, 7 } 2
DEBUG   47.561800 sec   : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> 2
DEBUG   47.562138 sec   : SendWheelMessage: hid_read() -> { 0, 7 } 2
DEBUG   47.814293 sec   : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> 2
DEBUG   47.814893 sec   : SendWheelMessage: hid_read() -> { 0, 7 } 2
DEBUG   48.067083 sec   : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> 2
DEBUG   48.067922 sec   : SendWheelMessage: hid_read() -> { 0, 7 } 2
DEBUG   48.319980 sec   : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> 2
DEBUG   48.320963 sec   : SendWheelMessage: hid_read() -> { 2, 7 } 2
INFO    155.884000 sec  : Setting current filter to slot 3
DEBUG   155.884241 sec  : SendWheelMessage: hid_write( { 131, 0 } ) -> -1
DEBUG   156.134694 sec  : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> -1
DEBUG   156.385188 sec  : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> -1
DEBUG   156.635721 sec  : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> -1
DEBUG   156.886255 sec  : SendWheelMessage: hid_write( { 0, 0 } ) -> -1
以下無限に続く

ログに残っていないことから、フィルターホイールに供給するUSB電源供給が一時的に遮断したかそれと同等の事象が起きたようだ(LinuxのUSBの挙動は全く知らないので想像)。
QHY CCDは前回と同等20秒の露出で止まる

CANON DSLR(indi_gphoto_ccd)は10秒、15秒、20秒各10回のシーケンス及び10秒、5秒、1秒各10回のシーケンスで問題なし。

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気ままに写真館